勉強の仕方

3週間ぶりに生徒に会った。欠席者が多く、6人しか来ていなかったけど、その6人はみんな元気そうだった。いなかった生徒も現地校などのイベントが理由で欠席していたので、元気にしているんだと思う。

今日の授業中、一人の生徒が「勉強の仕方がわかりません」と言った。その生徒は学校ではしっかり授業を聞いて、ノートもとって、問題にもしっかり取り組んでいる。でも、家に帰ってからどうやって勉強したらいいかわからないと言う。こういうことを正直に話す生徒は少ないが、おそらく勉強の仕方がわからない生徒(学生)の数は少なくないだろう。

その場は簡単に勉強の仕方を話しただけだったが、今思うともっとみんなを含めて話し合いをすればよかったなと後悔している。まわりの生徒がどうやって勉強しているのか意見を聞いて参考にしてもらったり、みんなでどんな勉強方法が効率がいいか(自分にあっているか)などを話し合う時間をつくればよかった。

勉強の方法は色々あるが、どれが自分に一番あっているかは本人にしかわからない。英単語を覚えるのに、書かないと覚えられない人もいれば、単語帳とにらめっこしているだけで覚えられる人もいる。色々な方法を試してみて、これが一番自分にあっていると思うものを続ければいい。ただ、どんなやり方があるかは、人に聞いたり、テレビや本から情報を得るしかない。その情報交換の場を、授業中に少しだけ作ってあげると、今回のこの生徒も家で勉強できると思う。さらに、こういった情報交換の場は、先生側の勉強にもなる。

だた、この日本人学校は土曜日しかなく、それだけの時間で国語、数学、地理の1年分を終わらせようとしている(週に国語2時間、数学2時間、地理1時間)。毎回過密スケジュールだ。その中で授業内容以外のことをする時間的余裕はほとんどない。それでも、勉強のやり方や道徳など、これから先の人生にずっと関わってくることこそ大切だ。そういうことに関しては、できる範囲で時間をかけていこうと思う。

余談:知り合いの子供で受験をひかえている高校生が、ある塾の先生にこういわれたそうだ。「英単語を覚える時は書くな!書くと効率が悪くなるんだぞ」。もしかすると、「単語を書いて覚えるのは効率がよくない」というリサーチ結果が出ているのかもしれない。僕は聞いたことがないけど。もしそうだとしても、それは一般的な話であって、その高校生には「書く」ほうが効率がいいかもしれない。勝手に人の勉強方法を決めつけないでほしい。どうせ言うなら、「「単語帳を使ってやる方法」と「書く方法」と、、、、を比べてみて、自分に合う方法で勉強しなさい」だと思うが、どうだろう?