交通違反

自慢ではないけど、アメリカに来てからキップをきられたことことがない。僕が違反をしていないわけではなく、警察が取り締まるギリギリのラインですり抜けてきているんだろう。おかげで保険代も安くですんでいる。

僕がいつも見ている車のサイト(ここ)に面白いアンケートがあった。その内容は以下の通り。

Q:交通違反で検挙された。警官に言いたい一言は?
1.今後気をつけます
2.お疲れ様!
3.暇なんですか?
4.税金だけじゃ物足りないんですか?
5.凶悪犯罪を取り締まれ
6.なんで俺だけなんだよ!

このアンケートを見てまず気づいたことは、6番の回答が「おれ」になっていること。やっぱり車のサイトは男性のほうが多く見ているのだろうか。

さて、僕が上の答えから選んだのはどれでしょう??答えは、5番です。検挙されたとき、常にそう思っているわけではなく、特にスピード違反で捕まったときはむしょうに腹が立って文句が言いたくなる。それにはちゃんとした理由がある。

日本の警察はスピード違反を取り締まる時、だいたい隠れている(アメリカはけっこう見える所にいる)。隠れた所にスピードガンを置いて、速度超過した人をその先で捕獲する。まずこのやり方が気に入らない。なぜ隠れる必要があるんだろうか?

おそらく、その理由はこうだろう。「表に出ていたら、みんな制限速度を守るから」。僕は言いたい。それでいいぢゃねーーーか!!なんのための制限速度だ?制限速度を守らないと危険だからじゃないのか?だとしたら、わざわざ隠れて一般市民が危険な速度を出すのを黙って見ていなくていいだろう。むしろ僕たちが安全な速度で走っているのを、姿を現して見守っていてくれ。

日本の高速道路で覆面パトをぶち抜いて捕まったことがある。覆面パトっぽいなと思って、抜いたあとに時速110kmを保って走っていた(制限速度は80km)。それはしばらく僕の車をつけた後に、サイレンを鳴らして僕を捕まえた。覆面パトにのって調書を書いている時に警官に質問してみた。

僕:なんですぐに捕まえないで、しばらくつけていたんですか?
警官:君がもっとスピードを出すんじゃないかと思ってね。

おいおい、あんたは80km以上出すことが危険だと知っていて、危険な速度を保って走っている僕を見ていたのか。なんのための制限速度で、なんのための取り締まりなのかまったくわからない出来事だった。

もう一つの理由が直接5番の回答に関係してくる。

交通事故の一番の原因になっているのは「不注意」であって、スピード違反ではない。だとしたら、「不注意」をまず取り締まれ!まぁ、不注意を取り締まるってのは難しいだろうから現実味はないのかもしれない。でも、不注意の原因になるものは取り締まれるだろう。まず考えられるのは「携帯電話の使用」だ。スピード違反の取り締まりより、もっと携帯電話の使用を取り締まるべきだと思う。最近は携帯電話の取り締まりも増えてきたようだけど、まだスピード違反の取締りのほうが多いような気がする。

なんか僕がいつも文句を言っているように見えるかもしれないけど、実はその通りである。いや、そうでないこともあることはある。例えば、駐車違反などで捕まった場合、僕は素直に罰金を払っている。キャンパス内でキップをきられたときなんかは、すぐにお金を送って事を済ませている。でも、日本のスピード違反の取締りだけは、ちょっと納得がいかない。

だから上のアンケートに対する僕の答えは、5番である。