核実験博物館 in ラスベガス

ラスベガスに核実験博物館ができたそうだ。核の歴史がわかるようで、入場者の多く(もちろんアメリカ人多数だろう)がその展示は中立的ですばらしいものだと言っているらしい。確かに核の歴史を知るという意味では良いのかもしれない。ただ、日本人として気になることが指摘されている。

まず、その博物館にある「グラウンドゼロ」というアトラクション。映像はショッキングなものがあるが、それを除けば遊園地のアトラクションと変わらない、、、らしい。映画を見ながら椅子が動いたりする、よくあるアトラクションである。自分自身がそのアトラクションを体験したわけではないので確かなことはわからないんだが、ちょっと考え物の遊戯施設かもしれない。実際、そのアトラクションを体験した若者が、「爆心地にいるような体験ができてすごい」とちょっとうれしそうだった。もし彼女が本気で喜こんでいたとしたら、彼女は核が恐ろしいものだとは思っていない可能性がある。せっかく作られたアトラクションも、核が肯定されるようなものでは意味がないと思うのは僕が日本人だからだろうか。

そしてお土産コーナーでは、広島と長崎に使われた原子爆弾のキーホルダーが売られているそうだ。原爆ドームの前でブイサインして写真を撮っている日本人もアホだと思うが、このキーホルダーをお土産として買うアメリカ人もかなりアホだと思う。もし日本人が真珠湾攻撃をした爆弾をモチーフにしたお土産品を売ったら、このキーホルダーを買ったアメリカ人はどう思うのだろうか。ナイスジョークとして受け入れられるとしたら驚きだが、おそらくそれはないだろう。

日本も韓国や中国からすれば、歴史を正確に伝えていない嘘つき国家だと思われているので、僕がここで偉そうなことは言えないのかもしれない。それでも、ちょっと楽天的すぎる感じがするこの博物館は、改善すべき点があると思う。

注:このニュースを報じたところは、この博物館の良い点にはあまり言及していなかったが、良い点だってあるはずだ、、ということは付け加えておく。ラスベガスに行く機会があれば、ぜひ確認してみたい。